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大野一美さんの声 第1回




日常を大切に、すこしでもほっとできる時間を



ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや 大野一美さん



カーネーションズ・代表の青木チエが長年寄付をつづけてきた「ドナルド・マクドナルド・ハウス」。病気の子どもたちと共に向き合うご家族……そのすべてを包み込むような場所です。ハウスマネージャーの大野一美さんにご案内いただきました。



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わが家のようにくつろげる「第二の家」


「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや(以下「せたがやハウス」)」へようこそ。ここは、病気と向き合う子どもとそれをサポートする家族が滞在する施設です。隣には、小児や周産期の専門病院「国立成育医療研究センター」があり、入院・通院をするために遠方からやってくる子どもたちも少なくありません※。成育医療研究センターは、移植手術を行うことができる病院です。ドナーになるための検査や、ドナー手術を待つご家族も、こちらを利用します。病気の子どもの付き添いとして遠方からやってくる親御さんもいらっしゃいます。長い入院生活のなかで、外泊許可をとって「せたがやハウス」で過ごすお子さんもいます。

そんな方々に、少しでも心が休まる時間を過ごしていただきたい。「第二のわが家」として、くつろいでいただきたい。そういう想いを持って、利用ご家族がハウスから出かけるときは「いってらっしゃい」。お戻りのときは「おかえりなさい」と声をかけるようにしています。

※この他の病院にかかっている方も「せたがやハウス」を利用可能。




はじまりは、アメリカから


お部屋をご覧いただきながら、ご説明をさせていただきますね。こちらがエントランスです。

お伝えしておきたいのは、ドナルド・マクドナルド・ハウスは運営費のすべてが寄付・募金でまかなわれているということ。

ここには、これまでにご寄付をいただいた個人や団体の皆さまのネームプレートを飾っています。ほら、あそこに「チームカーネーションズ」のプレートもありますよ。青木チエさんが主催されていた「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」の頃から、ドナルド・マクドナルド・ハウスにご寄付をよせていただいています。







ドナルド・マクドナルド・ハウスのはじまりは、アメリカのフィラデルフィアから。1974年、アメリカンフットボール選手のフレッド・ヒルの愛娘が白血病にかかり、入院生活を送ることになりました。そこで、付き添い家族として目の当たりにしたのは、狭い病室で子どもの傍らに折り重なるようにして寝ている母親、やむなく病院の自動販売機で食事を済ませる家族の姿でした。フレッドもまた入院先の病院が自宅から遠く離れていたため、精神的にも、そして経済的にも苦痛を感じていました。

そこで彼は、病院の近くに家族が少しでも安らげる滞在施設ができないものかと考え、病院の近くにあるマクドナルドの店舗のオーナーや病院の医師、フットボールチームの仲間の協力を得て募金活動が進められました。そうやってできたのが、世界初の「ドナルド・マクドナルド・ハウス」です。

「マクドナルド」と名前がついているので、よく間違えられるのですが、ハンバーガーチェーンのマクドナルドとは別の団体です。第1号ハウス開設時に、マクドナルドが主要な支援者(協力者)であったことから、キャラクターのドナルド・マクドナルドの名前にちなんで、命名されました。以降、日本を含む世界約50の国と地域で、ドナルド・マクドナルド・ハウス財団とマクドナルドはそれぞれ異なる団体・企業という立場で、「入院している子どもたちとそのご家族が、よりよい生活をおくれるように」というミッションの実現に向けて、想いを共に歩み続けています。






マクドナルドの店舗に設置されている募金箱をご覧になったことがあるという方もいらっしゃると思いますが、あの活動も同社によるハウス支援の1つです。また2017年からは、年に1回「マックハッピーデー」という、全国のマクドナルドでハッピーセット®を買うと、1つにつき50円をドナルド・マクドナルド・ハウスに寄付するというチャリティ・デイを設けてくださいました。このマックハッピーデーは2022年から「青いマックの日」をテーマに掲げており、これまでのご支援に加え、年に一度、マクドナルドの店舗や商品がドナルド・マクドナルド・ハウス支援のテーマカラーである青一色に染まる特別なイベントとなっています。


次はベッドルームへご案内しますね。





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第2回につづく



「ドナルド・マクドナルド・ハウス」詳細はこちらから。




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